True Grit

先日、ちょっと一人で暇な時間があったので話題のTrue Gritを見てきました :D

ある日突然雇っていた男に父が殺され、その敵を取るべく一人で荒野へと繰り出す１４歳の女の子マティの話です。

True Gritの衣装とHermes RTW SS11のコレクションのテイストがとてもマッチしてる気がするのは私だけでしょうかッ<●><●>ｶｯ
特にマット・デイモン演じるラビーフの衣装が…！

追記はあらすじや私の長ーいReview、衣装に関する情報を少し...

興味のある方はどうぞ :)　長いよ！

女の子の一人旅、と書くとワクワクするあらすじで冒険心をくすぐるお話のように思えますが、

とんでもない！

シビアもシビア、渋っ渋の血なまぐさい西部劇です 笑

何が渋いって、マティが敵取りの道中のために案内人兼用心棒として雇う連邦保安官コグバーン。

酒浸りですぐに悪者を撃ち殺してしまうおっさん。

渋いんです、このおっさんがまた！

それもそのはず、コグバーンを演じるのは昨年Crazy Heartでアカデミー主演男優賞を勝ち取ったジェフ・ブリッジズ。

Crazy Heartでもカウボーイハットにギターの渋い姿を見せてましたが、同作といい今作といい...どんだけ西部系で攻めてくるんじゃい！っていう話です。

(私はジジ好みなので終始たまりませんでした...w)

さて、アカデミーといえばこの作品、アカデミー10部門以上(!)にノミネートされていましたが、結果は無冠。

「別にいらねーよ」と言っているコグバーンの顔が用意に想像できるのは私だけか....

脚本は西部劇でおなじみのコーエン兄弟。なるほど、よくできた脚本な訳だ...。

もう私、ほんとっ、コーエン兄弟大好きらしい！

冒頭でも書いたように。True Gritも暇なだけでふらっとチケット買ってふらっとポップコーン食べてふらっと見ただけなのに、オープニングのロール見てたら「Coen」の文字が...

ついに好き過ぎて自然と引き寄せられるところまできたらしい...

まあ西部劇でコーエン兄弟なので、もう文句無いです^^←

問題は、毎回すばらしいコーエン兄弟の作品の数々における衣装のすごさ！

O Brother Where Art Thou?の衣装がきっかけでコーエン兄弟の世界に引き込まれたと言っても過言ではない^^

マティの衣装にはぶったまげました 笑

マティは父の遺体を引き取りにやって来た町から敵取りに出発するのですが、

その町で父が泊まっていた宿にあった父の形見—ピストル、ぶかぶかのハット、コートを身につけるのです。

マティの決して揺るがぬ敵取りへの思いを表すアイテムだけに、リアルなものにする必要があったのだと思いますが、ハァー、すばらしい！

個人的に開拓時代のファッションはツボなので、映画の終始、どんなに血しぶきのあがるシーンでも衣装を見てニヤニヤしていたはず(^o^)

もちろんアカデミーでは衣装デザインにもノミネートされていたほど。

もうたまらん(^Q^)グフ

素晴らしい衣装はメアリー・ゾフレスという美しいお方...!

彼女のインタビューが映画のパンフレットに載っていましたが、彼女が衣装に書ける情熱は並大抵の物ではないと読んで分かりました。大変勉強していらっしゃいます。

彼女によると、マティやコグバーン、ラビーフ（マット・デイモン演じるテキサスレンジャー）たちが被っている帽子は特に研究されているそうです。

西部劇にはカウボーイハットがつきものですが、マティ達が被っている帽子は典型的なカウボーイハットの形をしていません。

メアリー氏のインタビューによると、もともと映画の舞台である時代にはカウボーイハットというものはなく、当時の人々が普通の帽子を使い古して、つばが曲がったり汚れがしみついて風合いがついたものがカウボーイハットの原型であるんだとか。

当時のカウボーイたちは荒野で帽子を肌身離さず身につけていたから、みんな似たような風合いの帽子を被っていたってことですね^^

とても合点の行く話だと思います。

そして、それに基づいてマティ達の帽子はいたって普通のものになっています。

西部劇にお決まりのつばの左右が丸まったものではありません...

リアルなわけだ！

アメリカでは展示会やってたって.....

日本に住んでいる事を憎むよ......

詳しくはこちらへどうぞ^^ (英語)

＊展示会の写真

http://hollywoodmoviecostumesandprops.blogspot.com/2010/12/original-true-grit-movie-costumes-on.html

＊展示会＆メアリー氏のインタビュー

http://frocktalk.com/?p=2990